2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

スーパーにて

仕事帰りにいつものスーパーに寄った。 いつもの食料品をかごに入れていく。 いつもの酒も買い込む。 レジに行く。どこも盛況だ。 一番手前のレジが並んでるカゴの中身は少なさそうだ。 男の子が並んでいる。 7歳くらいだろうか。 菓子パンを一つ。 レジカウ…

黒光りするヤツが

ここ数日、やや憂鬱な気分にさいなまされていた。 なぜなら、久しぶりにヤツを見かけてしまったから。 黒光りするアイツを。 それは先週の日曜だった。 夜 部屋で一人酒を呑んでいた。 そろそろ寝ようかと思ったその時、視界の端の足元を黒い何かが通り過ぎ…

私の歴史~卒業編⑩

夏のある暑い日、僕は家で連絡を待っていた。 ほどなく、連絡が来た。 今、最寄りの地下鉄駅についたらしい。 僕は迎えに行った。 駅に向かう道を歩いていくと、向こうからキャリーバッグを持った彼女が歩いてきた。 一瞬、お化粧をしてスカートをはいている…

私の歴史~卒業編⑨

おそらく船の中だろう彼女にメールを送った、 この間のお礼、自分の思い。 彼女から返事は来なかった。 でも、それが電波が入らないせいなのか、返信するつもりがないからなのかは分からなかった。 翌朝起きたら、何通か返信が来ていた。 僕はまた返信を送っ…

私の歴史~卒業編⑧

翌々日、帰郷する彼女を見送りに行った。 ターミナル駅でどでかいリョックを床に置いた彼女がいた。 黄色いTシャツが鮮やかだった。 そんなでかいリュック背負えるの?と聞いたら 背負えるよ、と言っておもむろにリョックに両肩を入れ床に座った。 そしてし…

私の歴史~卒業編⑦

次の日、僕は帰らなければいけなかった。 バイトがあったから。 そして、もう一つ気に掛かっていることも実はあった。 一応当時、僕にはお付き合いしているカノジョがいたから。 カノジョにもまた寂しさから中途半端な僕がハンパにお付き合いを申し込んだの…

私の歴史~卒業編⑥

その日は、また取り留めもない話を彼女と続けた。 彼女は一風変わった女性だった。旅人でありロックを愛しバイク乗りでもあった。 僕も変わり者と言われることが多かったが、僕とは真逆の変わり者だった。 何か食べようということになり、2人で買い出しに出…