私の黒歴史~競馬場にて③

前回、ふとしたことでYちゃんにはもう近づかないようにしよう、と決意した。

(Yちゃんにしたらそもそも何てことはなかったと思うが、自分を律するためです)

 

何となく競馬場に行っても張り合いがなくなってしまった。

一服の清涼剤を失ってしまったような。

元々、はっきり言うと競馬自体にはあまり興味はない。

好きな人はパドック(見せ馬:小さな円形コースを一巡する)などで熱心に馬の状態を観察し、トモ(後ろ足のお尻周り)の肉がいい感じに仕上がってるなとか、ふむふむ少しいれ込み気味(興奮)だなとか見てるわけだが、僕はそうではなかった。

 

見てもあまり分からないし、パドックでこれはアンマリ・・と思った馬が好走したこともよくあるし、所詮パドック評価は競馬を愛する人間が自己満足的に楽しむ場でしかないなと、勝手に決めつけてしまったからだ。

 

という訳で、僕は過去のデータだけをざっと見て、来るかもしれない中波乱くらいに賭けるのだ。(当然ながらそんなに都合よくは来る訳もない)

で、馬券を買ってしまうとヤレヤレと一仕事終えた感じになり、食堂で串カツをおつまみにビールなどを飲みだすのである。

日曜の昼から学生の分際であり金もないくせに競馬をして酒を飲むわけです。

また、こういう少々自虐的になっている時の酒の味は独特の美味さがあるんですな。

 

で、当然ながら当たることもなく閉園と共に帰ると。

いま思い返しても何やってんだ?と思う。

平日毎日労働してるならともかく、やるべきこともやらず借金までこさえて。

まあ、こういう怠惰な日々を送っていた訳です。

 

④へ続く