私の歴史~卒業編⑤
翌朝、目が覚めると冷え切った部屋の中で彼女が隣に眠っていた。
とてつもなく寒い。
ふとんから出ることもできない。
彼女も一向に起きる気配がない。
一瞬、置き手紙をして帰ろうかと思った。
でも、それはあんまりだよな、と考え直した。
そのまま、しばらく結構長いことふとんの中でじっとしていた。
彼女がようやく目覚めた。
目覚めた彼女は驚いているようだった。
どうも彼女は途中から記憶があやふやであまり覚えていないようだった。
僕も慌てて釈明し昨夜の状況を説明した。
彼女は自分自身に突っ込みながら笑っていた。
彼女が覚えていないことを少し残念がっているようだったので、僕はもう一度再現してみたのだった。
そして、部屋を暖める為にストーブに火を入れた。
第6部へ続く